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5.工費・工期

5-1.工期・工費
5-2.維持・管理

日韓トンネルの諸元5-1.工費・工期

次の大きな課題は、ある意味で最大の課題であろうかと思いますが、工事費の見通しと見積をどうするかです。またその財源をどうするかという課題です。
日韓トンネルについては、その構想や考え方としては結構だが天文学的な工事費を要するのではないか、ということが一部に流布しています。日韓両国の国力や経済力に手に余るというような風評も流れております。しかし、私どもは数多くの新幹線トンネルや海底トンネル、地下鉄等の内外の実績などを併せ考えた結果、決してそのような天文学的な数字にならないと考えています。いずれにしても具体的に資金調達が可能であり、実行できるものにする必要があります。

工事費の算出のためまず必要なことはルートを決めることです。設計ではサービストンネルの必要性とその配置によって断面設計が変わります。施工法の選択により工事費は大きく左右されるので適切な施工法を決めます。そしてこれに基づき各種実績を勘案して工事費の積算見積を出します。水抜きのシステムについての準備も必要で、それらに基づき私どもは目下非常に概算ですがトータル270kmの工事費を約10兆円と見込んでいます。この数字は今後の調査並びに計画設計により変わるので、話の進捗によりさらに内容を精査し、積み上げ、これを具体化することが大変大事ですが、ある程度の目処がつかないことには議論ができませんので、とりあえず私どもは概算10兆円、これを10年程度で仕上げることを基本に計画を進めています



5-2.維持・管理

このように長期の取り組みになると、一私企業とか民間の力だけでは十分ではなく、日韓両国の国の意思表示が重要です。英仏海峡トンネルの場合はミッテランならびにサッチャー両首脳の合意を形成したカンタベリー合意以降に一気に進捗したという実績があります。やはり両国首脳と両国政府が申しあわせをし、保証をつけなければならないと考えています。長期的な取り組みを可能とする政府保証をしっかりして、それをバックアップする議会にも支援の決議をしていただくことが大事です。

もうひとつ大事なことは出来上がってからの維持費です。軌道の保守電気の保守電力の供給、そして排水と揚水にどれくらいの費用がかかるか、それに車両のメンテナンス、照明用の電力等も重要になります。
維持費については最後に申し上げますが、費用対効果、経済的妥当性を左右するひとつのポイントとなります。維持管理費をなるべく安く済む方法を編み出してゆくことが大事です。そしてこれらを両方維持してゆくための点検システムを毎日どうするか、月単位でどうするか、毎年どうするか、さらには長期的に見てシステム全体の取替改良をどうするかという視点に立ち、日々の業務を決め、そのコストを算出することが重要です。

6.「建設財源」 にとぶ